【四国新聞】善通寺東中生が交通ハザードマップ作成

香川県善通寺市で、ボランティア部の中学生が交通ハザードマップを作成したことがニュースになっています。


善通寺東中生が交通ハザードマップ作成 | 香川のニュース | 四国新聞社

 善通寺東中学校(香川県善通寺市生野本町、猪熊一生校長)ボランティア部の1年生5人が、同市内の交通事故発生場所を入念に調べ、原因などを分析した「交通ハザードマップ」を作成。中学生の視点で事故防止対策を見つめ直したマップとして、注目を集めている。

 2010、11年の2年間に、同部の先輩3人が計4回交通事故に遭ったことをきっかけに、「危険な場所を知ることが危険回避につながるのでは」と考え、マップ作りに取り組んだ。

 5人は、善通寺署から提供を受けた交通事故に関するデータを基に、10年度に市内で人身事故が発生した場所の詳細を調査したところ、20カ所の交差点に事故が集中していることに気付いた。早速、各所に足を運んで問題点を考察。その結果、コンビニのある交差点や、大きな交差点の横に目立たない交差点がある場所で事故が多発していることを確認した。

 警察の統計上、自動車の前方不注視となっている事故の中には、自転車に原因があると考えられるケースも多かったという。

 マップは昨年12月に高松であったNPOボランティア交流集会で発表。また、市広報の1月号で4ページにわたって特集が組まれるなど市民にも紹介された。同署の岸下利行交通課長は「詳細な分析がなされている。若い世代に交通ルール順守を呼び掛ける上で、貴重な資料になりそう」としている。

 作成に当たった小野龍太君(13)は「事故防止に関心をもってもらえるよう、たくさんの人にマップを見てほしい」と話した。